KingstonはPCIe 5.0インターフェースを搭載し容量30.72TBのエンタープライズ向けSSD DC3000MEを発表した。本ドライブは最大14GB/sの読み取り速度と280万IOPSを実現し、PCIe 4.0との下位互換性も維持している。
Kingston Digitalはデータセンター向けSSDシリーズにDC3000MEを追加した。本デバイスはE3.Sフォームファクタを採用し、NVMe 2.0プロトコルに対応。これによりPCIe 5.0インターフェースの全帯域を活用できる。最大シーケンシャル読み取り速度は14GB/s、シーケンシャル書き込み速度は最大9.5GB/s。4KBランダム読み取り性能は毎秒280万IOPS、ランダム書き込みは60万IOPSに達する。
本ドライブは3D eTLCメモリを基盤とし、3.84TBから30.72TBまでの実効容量オプションが用意されている。最大の特徴はタンタルコンデンサによる突然の電力喪失保護機能で、サーバーの緊急停電時にもドラムメモリやキャッシュ内のデータを保護する。
電源とメモリセルアクセスの管理は8チャンネルNAND対応の専用コントローラが担当。シーケンシャル負荷時にはPCIe 5.0バスの高周波数(32GT/s)を活用し、NVMeコマンドの内部パイプライン化により14GB/sの読み取り速度を実現する。PLPはコントローラの電圧を十分長く維持し、DRAMキャッシュから不揮発性3D eTLC NANDへのデータ移行を完了させる。AES-256ハードウェア暗号化はコントローラ周辺で動作し、ホストCPUに演算負荷をかけない。
PCIe 5.0サポートとPCIe 4.0互換性はリドライブ回路の個別クロック周波数により実現されている。ただし実効帯域はeTLCの遅い書き込み動作によって制限され、読み取り14GB/s、書き込み9.5GB/sという非対称性が生じている。価格は未公表であり、AIワークロードへの注力はSamsung PM1743やSolidigm D5-P5336とのハイエンド競争を示唆している。