アメリカ合衆国はイランの港湾に対する完全な海上封鎖を開始した。ドナルド・トランプ大統領が自身のソーシャルメディア「Truth Social」で発表した。封鎖はペルシャ湾及びオマーン湾内の全てのイランの港湾に適用され、月曜日のグリニッジ標準時14:00から開始される。アメリカ軍はホルムズ海峡を通って他国の港湾へ向かう船舶を妨害しない。
封鎖宣言に先立ち、パキスタンで約21時間にわたって続けられた米イラン協議は決裂した。トランプ氏の主張によれば、イランがウラン濃縮計画を停止することを拒否したため、対話は行き詰まったという。テヘランはこれに対し、脅しには屈しないと表明した。仲介国であるパキスタンは両当事者に対し、以前に設定された2週間の休戦を遵守するよう呼びかけた。
トランプ氏は、中東での作戦中にイランの海軍力はほぼ完全に壊滅させられたと主張している。同氏によれば、米国はイランの艦船158隻を撃沈し、ごく少数の高速攻撃艇は深刻な脅威と見なさずに手をつけなかったという。大統領は、封鎖区域に接近するイランの艦船は全て、麻薬密売人のボートに対して使用されるのと同じシステムを用いて即座に破壊されると警告した。また、これらの措置により、海路で米国に流入する麻薬の量が98.2パーセント減少したと述べた。
トランプ氏は、他国も封鎖に参加する意向を示していると述べたが、現時点で参加を確認した国はない。また、英国および一部のNATO諸国がホルムズ海峡の機雷除去支援を行う用意があると述べた。さらに、米国の指導者は、イランに安全通行のための手数料(タンカー1隻あたり最大200万ドル)を支払った船舶を公海上で特定し拿捕するよう指示した。
イランの革命防衛隊は封鎖の公式宣言に先立ち、ホルムズ海峡の通過を完全に掌握しており、あらゆる敵を致命的な罠に誘い込むと警告していた。イラン海軍の司令官はトランプ氏の脅威を「笑止千万」と呼んだ。
封鎖宣言後、石油価格は急騰した。ブレント原油は7パーセント上昇し1バレル=102.29ドルとなり、WTIとブレントの主要契約は100ドルの大台を超えた。